シーバスはエサをもとめて川の淡水域まで上るので、河川でもシーバス釣りは成立します。ちなみにシーバスフィッシングの世界では、河川内で釣れるシーバスをリバーシーバスと呼んだりします。自然と人工の障害物が数多くあり、シーバスを始めとする様々な生き物が生息しやすい環境が整っています。
河川にいるシーバスがエサにするのは、淡水域に生息する生き物に加え、下流や河口の汽水域に生息する生き物になります。その中で特に注目したい生き物がアユ(鮎)で、アユ絡みのシーズン(春と秋)はシーバスを釣るにはベストな時期といえます(稚アユパターンと落ちアユパターン)。
海では潮の干満(潮位の高さが変動)することで知られていますが、この影響を受けるのは河口から下流域までで、中上流域は潮汐の影響を受けません。より具体的には、河口から一つ目の堰や水門までが潮汐の影響を受けるエリアの目安となります。
中小河川: 8ft前後
大型河川、河口: 9ft以上
ウェーディング: 8~9ftクラス
中小河川: シマノ2500~3000番、ダイワ2000~2500番
大型河川、河口、ウェーディング: シマノ3000~4000番、ダイワ2500~3000番
PE0.8~1.5号+リーダー4~8号(16~32lb)
またはナイロン2~3号(8~12lb)
河川での服装は、護岸化され足場が整っている場所であれば動きやすい格好でOKです。
ただ時期によっては、立木やアシなど草木が茂る場所ではカやアブやブユ(ブヨ)などの害虫が多いため、虫さされ対策として長袖の着用が望ましいです。加えて虫除けスプレーも必須。
また川の中に立ち込む場合は、ウェーダーとライフジャケットなどのウェーディング装備一式が必要になります。
夜になるとエサを求めて浅場まで寄ってきます。釣り初心者には意外なことかもしれませんが、魚というものはけっこう岸際(足下)にいたりします。
河川の流芯の両サイドにはカケアガリ(ブレイク)ができていて、そこがシーバスの付き場・移動ルートになります。
河川の定番ポイント。
河川にある消波ブロックは、河岸の侵食を防ぐ目的で川の湾曲部の外側に設置されていることが多く、またそういった場所は水の流れがよく当たるので、底が掘られ水深があることが多いです。その為、魚の付き場となりやすいので狙い目のポイントとなります。
淵は水深があり流れが緩やか、あるいは淀んでいるところで、水の流れによって深く底が掘られている場所です。河川の所々で、川底が傾斜や段差などの凹凸状になっていて、水の流れが急に落ち込む場所があり、そういった場所では、水流によって底が深く掘られ、淵となっています。具体的には、瀬尻・堰堤下・川がカーブしている外側などに淵ができやすいです。
淵はプランクトンや藻が溜まりやすくシーバスのベイトとなる小魚が集まる場所なので、シーバスがついている可能性が高く期待が持てるポイントです。
瀬より水深があり、流れがゆるやかなポイントを指します。トロ場という言葉は、淵に似たように使われることが多いようです。トロ場は、淵と同じく魚の溜まる好ポイントとして釣り人に知られています。
土砂や人工のストラクチャーに囲まれ、池のようになっている場所です。流れが緩やかなので、シーバスのエサとなる小魚がつきやすいです。ただ水温の変化も緩やかなので、夏場だと夜になってもなかなか水温が下がりにくく魚が付きにくい環境になる場合もあります。
川が曲がっている場所は、魚がつく要素となる地形の変化や流れのヨレができやすいです。また、カーブの外側は水深があり、内側は水深が浅くシャローになっています。シーバスは昼間は外側の深いところに潜み、夜間に内側のシャローになっているところでベイトを追い込み捕食します。
河川の真ん中あたりに土砂が積もって島状になっているところを中州と呼びます。河川の中流から河口域にかけてできやすく、中州のシャローエリア、周辺のカケアガリにシーバスが付きやすいので、そこがポイントとなります。
本流と支流が合流する所では、流れがぶつかってヨレや淀みができやすく、そこにプランクトンや小魚が溜まるため、シーバスが付きやすいポイントとなります。
水中から伸びるアシの際は魚にとって身を隠す絶好ポイントとなります。
生活排水などが流れ込んでいるポイントは水温が高く、秋から冬にかけて水温が下がったときにベイトが集まるので狙い目となります。