釣り場の絞り込み
まず釣り場からですが、大抵の釣り場は年がら年中シーバスが釣れるわけではなく、ある一定の期間だけ釣りやすい「旬の時期」があります。なので、まずその地域でのシーバスの行動パターンを知ることが大切です。いわゆるシーズナルパターンを知るわけですが、地域ごとに独特のシーズナルパターンがあったりするので、地元の釣具屋さんや常連さんなどから情報収集をして傾向を掴みます。
シーズナルパターンについての記事はこちら
ポイントの絞り込み
次に、釣り場のどんなところにシーバスが付いているのかを知る必要があります。基本的にシーバスの目の届く範囲にルアーを泳がせないと食いついてきません。そのため、シーバスから遠く離れているところにいくらルアーを泳がせても、サッパリ釣れないということがおこります。
短時間で効率よく釣るためには、シーバスが付いているポイントだけを狙ってルアーをキャストする必要があります。シーバスが付いているポイントを知る手がかりとして、シーバスの生態を知ることです。より具体的にいえば、シーバスが好む場所を知ることです。
「変化」を見つける
シーバスが好む場所というのは以下の要素が絡んでいる場所です。
- ストラクチャー(障害物)
- シェード(影)
- 濁り
- 潮流(水の流れ)
一口に言って何かしら「変化」のある所です。具体的には、カケアガリや沈み根といった海底の変化、潮目など潮の流れに変化が起こるところ、排水口や堰からの流れ込み、テトラや橋脚まわりやバースなどのストラクチャー周り、橋などの常夜灯によってできる明暗部の影などです。シーバスはこういった変化のある所に付くことが多いため、まず釣り場では上記の要素がある場所を探します。それから、そこにルアーを泳がせるようにすれば釣果を得られやすくなるはずです。
「目に見えない変化」を知ることの重要性
ここでいう目に見えない変化とは、人の目から直接見ることができない「海底の変化」を指します。例えば、海底の起伏、カケアガリ、沈み根といったもので、これらもシーバスが付きやすいポイントです。
ただ、こういったポイントは釣り場を眺めているだけでは分かりません。そこで、タックルを取り出してルアーの代わりにオモリを取り付けて、それを遠くにキャストして、足下まで底を引きずるようにリールを巻きます。この作業を立ち位置を少しづつずらしながら根気よく繰り返すことで、釣り場の海底の変化をある程度把握することができます。ラインは感度のよいPEラインがよく、オモリはナス型オモリやフックを外したバイブレーションプラグやメタルジグなど沈みの早いものなら何でもよいです。
こういった作業が特に求められる釣り場は、サーフ、河口、干潟などの目に見える変化が乏しいフィールドです。こういった場所では、闇雲にルアーをキャストしても釣果があがりにくいからです。
また目に見える変化が豊富なフィールドでも、海底の変化を把握しておいた方が良い場合があります。これに当てはまるのが釣り人が多い港湾部などで、人混みになりがちな目に見えるポイントを避けて、ごく少数しか知らないような目に見えないポイントで釣ることができたほうが、釣果があがりやすく、また人混みに対するストレスを感じることなく釣りを楽しむことができるからです。